王将戦七番勝負は第3局までが終了し、渡辺棋王が3勝0敗とリードしています。

渡辺棋王は王将戦開幕前に11連勝中と絶好調でした。

連勝は叡王戦準決勝で菅井七段に敗れて15でストップしましたが、その後も棋王戦第1局で広瀬竜王に勝ち、王将戦第3局で久保王将に勝っており、絶好調を維持しています。

久保王将もNHK杯を勝ち上がっていたり、竜王戦は準決勝、棋王戦はベスト8まで進むなど決して不調ではありませんでした。ただ、最近の振り飛車に有効な作戦が無いこともあって、開幕前から渡辺棋王が優位と見られていました

第3局までの結果を見ると、開幕前の予想通りといった展開になっています。

私は年代も近いこともあって渡辺棋王のファンではありますが、一方で振り飛車党ということもあって、久保王将が圧倒されている状況も辛いです。

久保王将は先後を問わず、全局でゴキゲン中飛車をぶつけています。

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第1局は角交換から久保王将が攻めを誘う展開になりましたが、渡辺棋王の玉頭攻めが見事に決まりました。

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第2局は後手番の渡辺棋王が△3一金、△4二銀とし、将棋ソフトelmoが得意としていることからelmo囲いと呼ばれる流行形としました。

△6五歩と仕掛けてから、△5一金、△5二金と手待ちする高度な作戦を選んだ渡辺棋王が中盤以降にリードを広げて勝ちとなりました。

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第3局はゴキゲン中飛車対策の決定版とも言える超速▲3七銀戦法を渡辺棋王が採用します。

途中は際どい変化もあったようですが、中盤でリードを奪った渡辺棋王が押し切る形となりました。


私は中飛車を使わない振り飛車党ではありますが、振り飛車なら何でも出来る久保王将が全て中飛車を採用しているということは、今一番自信がある戦法なんだと思います。

しかし、3局までで久保王将がリードを奪っていたと思われる局面は無く、最近は振り飛車=不利飛車なんて揶揄されることもありますが、そのとおりの展開となっています。

叡王戦では渡辺棋王が菅井七段の中飛車に敗れているので、振り飛車が全くダメという事はないと思うんですが・・・しかし、タイトル戦の大舞台でこれだけ振り飛車が負けてしまうのも寂しいです。

第4局の予想ですが、私は久保王将が中飛車を採用すると思います。
中飛車が負けっぱなしで終わってしまうと、今後の久保王将の将棋人生にも影響してしまうからです。意地でも1局勝っておきたいのではないでしょうか?そうなると、渡辺棋王の作戦にも再度注目です。

第5局になれば、三間か四間に振る可能性もあると思います。


プロ棋界では純粋な振り飛車党は1割もいない気がしますが、アマチュアでは居飛車党と振り飛車党は半々ぐらいだと思います。(あくまで個人的な感覚)ですので、このカードはとても注目が高いと思います。
気のせいかも知れませんが、将棋連盟アプリで中継される棋譜も対抗形が多い気がしています。

対抗形の最先端の戦いが見られるのは王将戦だけですので、1局でも多く見たいというのがファンの心理です。

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