朝ドラ「なつぞら」の第9週「なつよ、夢をあきらめるな」も明日までです。


世間の評判が悪かった東京・新宿編も個人的には面白くなってきたなと感じています


僕も、当初は東京・新宿編は面白くないと思っていましたし、不快感すらありましたが、今は評価が変わってきています。僕はそういった分析が好きなので、東京・新宿編が(当初)面白くなかった理由と面白くなってきた理由を述べたいと思います。


①なぜ東京・新宿編は面白くなかったか。


結論をシンプルに言うと、この2点だと思います。
 ・北海道編が面白かった。
 ・好評だった北海道編のテイストを大きく変えてきた。


北海道編は戦災孤児の主人公・なつが柴田家の迎え入れられます。
小学生時代はなつを『他人』と言っていたお爺さん(草刈正雄)やなつの大人びた言動に違和感を感じていたお母さん(松島菜々子)、なつを鬱陶しく思っていた柴田家の長女・夕見子が紆余曲折を経て、高校時代には本当の家族になるまでのストーリーでした


特にお爺さんとなつの関係は秀逸で、小学生時代のなつを「他人」と呼んだお爺さんが、高校生になりアニメーターになるために東京へ行きたいと言ったなつに「それでこそワシの孫じゃ。」と言ったシーンは感動的でした。

北海道編はザ・朝ドラという感じで、シンプルで面白いんですけど悪く言うとストーリーに捻りがなかったし、登場人物も善人が多すぎるかなとは思っていました。


そのようなシンプルで心温まるストーリーで展開してきた「なつぞら」が東京・新宿編はテイストを大きく変えてきます。善人ばかりだった北海道編に比べると東京・新宿編は
クセのあるキャラクターが増えました。街の風景も北海道の美しい自然から、1950年代(60かな?)のゴミゴミした東京となりました。


そうなると、
北海道編の心温まるストーリーに感動した視聴者は拒否反応を起こすようになったのではないかと推測します。(僕もその一人です。)


②東京編が面白くなってきた理由


そんな訳で、クセのあるキャラクターの代表がなつのお兄さん(岡田将生)でなつや周囲の人のために頑張ろうとするんですが、全て空回りしています。そのお兄さんの周辺にいる人たち(山口智子とか)も
みんな影があるんですよね。


しかし、東京・新宿編も2週目になると感じ方が変わってきて、この戦後間もない雑多な雰囲気や多様な価値観を持っていた当時の『東京』を描いているんだなと思うようになりました。


また、今週はなつが戦災孤児である心の傷をえぐられることになります。実は
ここが面白くなったな~と思った所で北海道で本当の家族のように育てられ、幸せなように感じられたなつにも消えない心の傷があるんですよね。(まぁそれがアニメーターになりたい原動力でもあるんですが。)このシーンが描かれたことで、「なつぞら」という物語に深みが出てきたと思いました。


僕は「ニュー・シネマ・パラダイス」という映画が好きなんですが、シチリア島という田舎で映画監督なる夢を持つ主人公に親友(というか恩師というか父親変わりみたいな人)が「映画監督になるまで村に帰ってくるな!」と言うシーンがあります。この映画を見て自分の子どもは早く親元から離そうと思ってたりするんですが、なつぞらも
北海道には夢を叶えるまで帰らないような展開を個人的には期待しています

※ちなみにニュー・シネマ・パラダイスは映画監督として成功した主人公がそれほど幸せそうでない所も好きだったりします。






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