まもなく開幕する竜王戦決勝(挑戦者決定)トーナメントを分析してみます。

竜王戦決勝トーナメント

羽生世代が一人もいない決勝トーナメントとなりました。いよいよ世代交代の流れを感じさせます。羽生九段がいないのは寂しいですが、いいメンバーが揃いましたね。


まずは左側のブロックを見てみます。


1組優勝は昨年度から絶好調を継続している渡辺二冠です。渡辺二冠は1勝すれば挑戦者決定戦3番勝負に進出できます。渡辺二冠は対戦相手が誰であれ、50%は勝てる棋士です。トーナメントでは最も優位な位置におり、挑戦者決定戦に進出する可能性は高いと思いますが、豊島二冠や藤井七段との対局が予想されるので簡単ではなさそうです。


注目の藤井七段ですが、4組優勝で決勝トーナメントに進出しました。
竜王戦はアマチュア棋士やデビューしたばかりの棋士でも優勝できる可能性があることから「竜王戦ドリーム」と呼ばれることがあります。とはいえ、過去の竜王戦では5組、6組の優勝からタイトル挑戦(獲得)に至った事はありません。しかし4組優勝者は過去に竜王を獲得したことがあります。

・1998年度 藤井猛九段
 決勝トーナメントを勝ち上がり谷川竜王に挑戦し、4‐0で竜王奪取。

・2004年度 渡辺二冠
 決勝トーナメントを勝ちあがり森内竜王に挑戦し、4‐3で竜王奪取。

4組優勝者が挑戦者になった場合は2度ともタイトルを獲得しており、縁起が良い感じがします。
しかし、今回のトーナメントは少なくとも久保九段(昨年の対局では完敗)、豊島三冠(序列1位)、渡辺二冠(レーティング1位)に3連勝しなければなりません。これはかなり厳しい気はしますが、ここを勝ち上がると竜王獲得の可能性がありそうです。


となると、左側ブロックは◎渡辺二冠、〇豊島三冠、▲藤井七段という感じかなと思います。




面白いのは右側のブロック。過去も右側ブロックからスイスイっと勝ち上がって竜王を奪取された挑戦者もいます。個人的には2組2位くらいが美味しい位置なような印象です。


今期も面白いメンバーが揃っていますが、僕の注目は佐藤天彦九段(前名人)です。名人戦は予想外のストレート負けとなりましたが、是が非でもタイトルを取り戻したい所だと思います。昨年度は好調でしたし、竜王戦一本に絞ってくると強いんではないかと思います。


1組2位の永瀬叡王も安定した強さです。通算勝率は7割を超えており、棋風も粘り強く負けにくい印象です。初タイトル獲得の勢いもあります。


面白いのは王位挑戦を決めた木村九段です。将棋ファンにとっては是非ともタイトルを獲って欲しい棋士の一人ですよね。年齢的にもそろそろラストチャンスになってくるかも知れません。最年長タイトル獲得記録は大山康晴十五世名人の59歳での王将獲得というのがありますが、初タイトルとなると・・・。有吉道夫九段の37歳6か月というのが最年長記録のようです。


挑戦者予想は渡辺二冠、豊島三冠、佐藤天彦九段が有力な感じはしますが、誰が勝ち上がってもおかしくなさそうなのでとても楽しみです。


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