9月12日(木)から15日(日)まで第88回日本学生陸上競技対抗選手権大会(日本インカレ)が岐阜県で開催されています。


この大会は学生陸上の最高峰を決める大会で、100mをはじめとする短距離種目から、長距離、跳躍、投てき、混成競技、リレー種目まで男女合わせて44種目の学生チャンピオンが決まります。


大学駅伝ファンにとっては1500m以上のレースは要チェックとなります。


本記事は、大学別で日本インカレの結果について分析したいと思います。


東海大学

〇1500m決勝
  1位 飯澤 千翔(1) 3:43.07
  8位 木村 理来(4) 3:47.01

〇5000m決勝
 11位  關 颯人(4) 14:10.75
 15位 鬼塚 翔太(4) 14:13.49
 23位 小松 陽平(4) 14:25.27

〇10000m決勝
  8位 西田 壮志(3) 28:58.15
  9位 塩澤 稀夕(3) 29:06.01

1500mは大方の予想どおり飯澤選手が優勝。先輩で1500mに強い舘澤選手のように、大学三大駅伝にも挑戦するのかどうかは微妙な所ですが、インタビューを見る限り出雲駅伝と全日本大学駅伝の出場は狙っているようです。5000mは13分台は出せる自信があるようなので、特に出雲が楽しみですね。


5000mは少し残念な結果に。。選手層の厚い東海大学で5000mベストがチーム上位の關選手と鬼塚選手、そして今年の箱根駅伝で金栗四三杯を獲得した小松選手が揃って10位以下に沈みました。


關選手、鬼塚選手は昨年からピリッとしない状態が続きます。2人ともそんな状態でも駅伝では区間上位で走っていましたが、本来の力ではなかったと思います。今季も不安は拭えませんが、どうなるでしょうか?


小松選手も箱根以降は目立った記録がありません。次走を注目してみたいです。


10000mは箱根5区で区間2位と好走した2年生の西田選手が8位に入賞。昨季の三大駅伝で出場が無かった3年生の塩澤選手が9位に入りました。西田選手の好調と塩澤選手の復活は嬉しいですね。塩澤選手はもっと潜在能力が高いと思います。今季の三大駅伝はこの二人がキーポイントになるかも知れません。


良かった選手、悪かった選手がはっきり別れましたが、チーム全体としてはまずまずの結果だったのではないでしょうか?


青山学院大学

〇1500m決勝
  4位 谷野 航平(4) 3:45.31

〇5000m決勝
  3位 吉田 圭太(3) 13:43.54※PB
 17位 生方 敦也(4) 14:15.52

〇10000m決勝
 10位 湯原 慶吾(2) 29:08.63
 13位 鈴木 塁人(4) 29:16.26
  ⅮNS 岩見 秀哉(3)

1500mで4位に入った谷野選手は大学三大駅伝にエントリー&出場経験はありません。ただ、ハーフマラソンは走った経験があるので、もしかすると今季は出走する可能性があるかも知れません。出場するとすれば出雲駅伝が最有力だと思います。


5000mは吉田選手が衝撃の走りを見せました。東京国際大学:ヴィンセント選手、桜美林大学:キサイサ選手の二人の留学生には負けましたが、日本人ではぶっち切りのトップ!自己ベストも大幅に更新しました。すでに東洋大学:相澤選手と並ぶ力があるかも知れません。駅伝では流れを変えられるレベルの選手だと思うので、吉田選手が配置される区間がポイントとなりそうです。


もう一人の生方選手は17位でした。出雲駅伝のエントリー候補だと見てましたが、微妙な結果となりました。巻き返しはあるでしょうか?


10000mは2年生の湯原選手が10位とまずまずの走り。昨季の三大駅伝はエントリーまででしたが、今季は出場するでしょう。


主将の鈴木選手は春から調子が良くありませんでしたが、上向いてきた感じはします。本来の実力はこんなものではありませんが、駅伝シーズンまでもう少し時間があるので、さらに調子を上げてくると思います。


青山学院大学全体としてもまずまずの結果だったと思います。

東洋大学

〇5000m決勝
 20位 児玉 悠輔(1) 14:19.36
  DNS  相澤 晃(4)

〇10000m決勝
  DNS 吉川 洋次(3)

期待の1年生:児玉選手が5000mに出走。
レース映像はまだ見ていないんですが、20位という結果ではまだ力不足かな~という印象です。来年のチーム編成を考えても、箱根駅伝では使ってみたい選手ですがどうでしょうか?次走に注目です。


国學院大學

〇5000m決勝
  5位 浦野 雄平(4) 13:58.59
 16位 青木 祐人(4) 14:14.16

〇10000m決勝
  3位 土方 英和(4) 28:47.40
  4位 藤木 宏太(2) 28:51.70

主力選手4人がエントリー。


5,000mは浦野選手が全体5位で日本人では2位に入りました。さすがの走りではありますが、青山学院大学:吉田選手に10秒以上離されたのは意外でした。今回の差は、本番でも心理的に影響が出てくるかも知れません。


青木選手は春シーズンにあまり走りが見られなかったので今回気になっていましたが、16位という結果に。7月のホクレン・ディスタンスはもう少し悪かったので、徐々に良くなっていると見てよさそうです。國學院大學が三大駅伝で優勝争いに食い込むには青木選手の活躍が不可欠です。


10000mは土方選手が全体3位で日本人トップ、藤木選手が全体4位で日本人2位となり日本人ワンツーフィニッシュを決めました。今季の國學院大學の強さを象徴するレースとなりましたね。文句なしの結果だと思います。


出雲駅伝の予想記事では条件付きで國學院大學を優勝候補に挙げました、日本インカレの結果を見て優勝確率が上がったと思います。ただ、國學院大學には優勝を争った経験がないので、その点が本番にどう影響するか?という不安があります。

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帝京大学

〇5000m決勝
 10位 小野寺 悠(3) 14:06.58
 26位 島貫 温太(4) 14:29.23

〇10000m決勝
 15位 遠藤 大地(2) 29:31.62
  ⅮNS 鳥飼 悠生(3)

5000mは小野寺選手が10位とまずまずの走り。昨季は箱根駅伝のみの出場でしたが、今季は出雲・全日本もエントリーされそうですね。


7月に5000mの自己ベストを更新したばかりの島貫選手は14分29秒とまさかの失速。積極的に上位を狙った結果だと思いますが、粘れなかった点は不安を覚えます。今季はエース候補なので、次走に注目です。


昨季大活躍だった2年生の遠藤選手は15位という結果になりました。春は記録を見なかったので故障だったのかな~と思うんですが、とりあえずは出場した事にホッとしました。調子はまだまだだと思いますが、これからに期待です。


今季もかなりの戦力を有している帝京大学ですが、日本インカレではその実力を発揮できませんでした。出雲駅伝での評価は少し下げます。


順天堂大学

〇1500m決勝
  6位 原田 凌輔(2) 3:46.77

〇5000m決勝
 11位 清水 颯大(3) 14:27.03
 15位 野口 雄大(3) 14:37.18

〇10000m決勝
 11位 藤曲 寛人(4) 29:10.82
 32位 橋本 龍一(4) 30:37.79

5000mは7月にこの距離で自己ベストを更新していた3年生の清水選手、野口選手が大きく記録を落としてしまいました。清水選手は13分51秒台を叩き出していたので、絶好調だと思ってたんですが。。
レース映像も見ないとわからない所はありますが、夏の走り込みの疲れが抜けてなかったのかも知れません。


今季のエース4年生の藤曲選手は11位とまずまずの成績。三大駅伝では主要区間にエントリーされると思います。もう一人のエース候補、4年生の橋本選手はいい状態に戻ってきませんね。30分台はかなり厳しい結果かなと思います。


チーム全体として、日本インカレに標準を合わせてこなかったのかも知れません。不安の残る結果ではありますが、次の記録会に注目したいと思います。



中央大学

〇1500m決勝
  3位 船津 彰馬(4) 3:44.98

〇10000m決勝
 14位  森 凪也(2) 29:25.16

駅伝主将の4年生船津選手は3位とまずまずの結果に。中央大学の今季の駅伝目標は箱根駅伝だけになりましたので、船津選手はここからハーフマラソンにシフトして行くのではないかと思います。


注目の成長株、2年生の森選手はセカンドベストは記録しましたが、このレベルのレースになるとまだまだ厳しいのかなと思います。今回のレースが良い経験になったと思うので、さらなる成長が期待されます。

早稲田大学

〇5000m決勝
  9位  太田 智樹(4) 14:03.77
 13位  井川 龍人(1) 14:13.07
 19位  中谷 雄飛(2) 14:18.52

〇10000m決勝
 18位  千明龍之佑(2) 29:50.44

主力選手が5000mを中心に出場しました。


エースの太田選手は9位とまずまずの結果に。昨季は悔しい思いをしたので、最後の駅伝にかける想いは強いと思います。


期待の1年生、井川選手ともう一人のエース中谷選手は力を出せたとは思えない結果でした。10000mの千明選手も全日本大学駅伝の予選からは考えられないタイムでした。


早稲田大学は出雲駅伝に出場せず、次の大きなレースは10月26日の箱根駅伝予選会になりますので、チーム状態のピークをもう少し先に持っていく調整なのかも知れません。


日本体育大学

〇5000m決勝
 21位 中川 翔太(4) 14:20.32

〇10000m決勝
  DNS 池田 燿平(3)

出場したのはエースの中川選手のみ。


21位は良い結果とは言えませんが、日本体育大学も目標レースは箱根駅伝予選会になるので、まだ調整段階なのかなと思います。



東京国際大学

〇1500m決勝
  7位 前川 優月(3) 3:46.96
  9位 大上 颯麻(1) 3:47.54

〇5000m決勝
  1位 イエゴン ヴィンセント(1) 13:35.75
  6位 ジョンルカ ムセンビ(1)  13:59.10 

〇10000m決勝
  5位 ジョンルカ ムセンビ(1)  28:54.73

箱根予選会から参加するチームでは、全日本大学駅伝予選会を1位で通過した東京国際大学が最も注目のチームだと見ています。


日本インカレは留学生2人が実力どおりの活躍を見せました。特にイエゴン ヴィンセントはまだ1年生ですが、大学最強クラスのランナーでしょう。


日本人選手がどこまで強くなっているかがポイントなので、今回の結果を見ても何とも言えません。



大東文化大学

〇10000m決勝
  19位 奈良 凌介(4) 29:54.76
  24位 川澄 克弥(4) 31:02.11

1万m28分台の力を持つ4年生の奈良選手、川澄選手が出場しましたが、下位に沈んでしまいました。

次の記録会でどのくらいのタイムを出すかに注目したいです。


城西大学

〇5000m決勝
  8位 菅原 伊織(3)  14:02.88
  DNS 西嶋 雄伸(4)

〇10000m決勝
  6位 菊池 駿弥(3)  28:56.32

今年の箱根駅伝でまさかの20位に沈んでしまった城西大学ですが、5位に入るぐらいの力はあったと思いますし、今季も戦力を有しています。


5000mで8位入賞した菅原選手は好結果だったと思います。三大駅伝は出場経験がありませんが、いきなり主要な区間にエントリーされるかも知れません。10000mをどれくらいで走るのかが注目です。


10000mで6位入賞の菊池選手も素晴らしい結果でしょう。三大駅伝は1年時の箱根(6区17位)しかないみたいです。菊池選手も今季注目の選手です。


2人しか出場しませんでしたが、順調な仕上がり具合を見せました。エースの荻久保選手が戻ってくれば、箱根予選会の通過は固いと思います

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