東京マラソン2020は好記録が出る素晴らしいレースとなりました。

東京マラソン公式HPプレスリリース

リザルト『マラソンエリート男子』 ALLPDF 
リザルト『マラソン男子エリート』 1-8位PDF                          
リザルト『マラソンエリート女子』 ALLPDF      
リザルト『マラソン男子エリート』 1-8位PDF  
リザルト『車いすマラソン男子エリート』 ALLPDF      
リザルト『車いすマラソン女子エリート』 ALLPDF   
気象(スタート)9:00/9:10/9:15PDF   
マラソンエリート・車いすエリート 出走者数・完走者数・完走率PDF  


注目はMGCファイナルチャレンジの一戦 となった『マラソン男子エリート』の部ですが、優勝はエチオピアのビルハヌ・レゲセ、日本人トップは大迫傑選手(Nike)で日本記録を更新するとともに、東京オリンピック日本代表の3枚目の切符をほぼ確実にしました。来週のびわ湖毎日マラソンの結果次第ですが、今日の大迫選手の記録を超えるのは難しいと思います。

しかも大迫選手は日本記録を更新した報奨金1億円が贈呈されます。

レースは非常に盛り上がった私も大興奮した反面、世界との差を感じる結果でもありました。

優勝したレゲセ選手とレース前3強と目されていた大迫選手、設楽選手、井上選手のラップを比較してみます。

レゲセ選手大迫選手設楽選手井上選手
5km14:32 14:3314:3914:32
10km29:12
(14:40)
29:12
(14:39)
29:27
(14:48)
29:12
(14:40)
15km43:58
(14:46)
44:01
(14:49)
44:17
(14:50)
43:59
(14:47)
20km58:41
(14:43)
58:42
(14:41)
59:03
(14:46)
58:41
(14:42)
Half1:01:581:02:001:02:211:01:59
25km1:13:15
(14:34)
1:13:32
(14:50)
1:13:52
(14:49)
1:13:25
(14:44)
30km1:27:42
(14:27)
1:28:40
(15:08)
1:29:05
(15:13)
1:28:28
(15:03)
35km1:42:49
(15:07)
1:43:36
(14:56)
1:44:36
(15:31)
1:44:05
(15:37)
40km1:57:42
(14:53)
1:58:51
(15:15)
2:00:41
(16:05)
2:01:09
(17:04)
総合2:04:15
( 6:33)
2:05:29
( 6:38)
2:07:45
( 7:04)
2:09:34
( 8:25)


レゲセ選手は2時間2分48秒の自己ベストを持つ選手で、このタイムは世界歴代3位(キプチョゲ選手はこの記録を上回っていますが。)です。世界でもトップレベルの実力を持っており、東京オリンピックでも金メダル候補だと思います。※エチオピア代表に内定しているのかは定かではありませんが。

20-25kmでラップタイムを上げて、25-30kmはさらにそのタイムを上回り、日本人選手との勝負はここでついたと思います。次の5kmはさすがにラップタイムを落としたものの35km以降に再び加速。付け入る隙が無い強さでした。少なくとも高速レースで日本人がレゲセ選手に勝つことは出来ないでしょう。


大迫選手は20kmまでトップ集団についていきましたが、20km以降は一旦、集団から遅れました。さすがに厳しいかな?と見ていましたが、30-35kmは優勝したレゲセ選手を上回るラップタイムで盛り返しました。ちなみに本人のレース後のインタビューでも20kmまではダメだと思っていたそうです。35km以降は1km3分ペースを下回りましたが、ラスト2kmは見事なラストスパートでした。

東京オリンピック代表争いに関しては、日本人に勝てばほぼ内定という状況だった大迫選手は心理的に優位だったと思います。ただ、大迫選手の性格上、オリンピックの代表にそれほどこだわるタイプには見えませんでした。レース後に初めて涙を見ましたが、本当に勝って嬉しかったんでしょう。日本人トップを狙ったのか、日本記録更新を狙ったのか、優勝を狙ったのか、レース前の心理状態を詳しく聞いてみたいです。



設楽選手は最初から第ニ集団でレースを運びました。MGCの時のように、設楽選手は調子が良かったらガンガン飛ばすタイプなので、駆け引きではなく調子が良くなかったんだと思います。レース前から弱気な発言がありましたし・・・。そんな中でも2時間7分台の好タイムは素晴らしいと思います。


井上選手はハーフ地点では大迫選手の1秒前にいて、足取りも軽やかに見えました。解説陣も井上選手が良く見えたようで、私も素人目に井上選手は余裕があるように見えました。実際に調子も良かったんだと思いますが、こういう時が後半にトラブルが起こりやすいものです。日本人トップで快調に飛ばしていましたが、30km以降は大きくペースを落としてしまい、2時間9分台に終りました。後半失速の原因はわかりませんが、オーバーペースだったのかなと思います。

私はレース前、井上選手が優勝候補だと見ていました。最後は残念な結果に終りましたが、大迫選手の日本新記録を引き出したのは井上選手が引っ張った影響が大きいと思います。年齢的にも4年後のオリンピックは狙えると思ってますので、井上選手の強い走りをまた見たいです。


小難しいことを書きましたが、単純に大迫選手やっぱすげえー!!!と感動しました(笑)。

大迫選手は正月の「箱根駅伝にメリットを感じなかった」発言にあるように、ドライな印象のある選手です。
しかし、それらの発言は陸上選手として飯を食っていく(プロ)としての意識の高さが現われているんだと思いました。学生時代からそういった意識で練習し、そして結果も出していく大迫選手は本当に凄いです。イチローや本田圭佑なんかもそうですが、一流選手と超一流選手の違いは意識と覚悟なのかなと思います。そりゃチームでは時に孤立する場合もあるわな。。


また、大迫選手の影に隠れましたが、高久選手をはじめとする2時間6分台、7分台を出した日本人選手達も素晴らしかったです。全体のレベルが本当に上がっていますね。今回の日本記録はそう遠くないうちに更新されるような気がします。

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