私の応援している棋士を渡辺三冠と藤井七段ですが、その二人のタイトル戦がいよいよ始まります。
間違いなく、今年度の将棋界で最も注目されるタイトル戦となるでしょう。

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藤井七段は史上最年少タイトル挑戦の記録を塗り替えましたが、次は史上最年少タイトル奪取を狙います。相手は、今一番強い棋士と言っても過言ではない、渡辺三冠なので五番勝負は激戦必至です。


渡辺三冠は同年代で趣味も似ているという事で応援してますし、一時期の不調から立ち直った姿には勇気を与えられました。一方で藤井七段の活躍はわくわくしていますし、どちらを応援するか悩ましいところです。


本記事は五番勝負の展望という事で一応考えてみましたが、将棋の勝敗予想というのはあまり意味はありません。将棋はHUNTER×HUNTERで言うところの念能力バトルみたいなもので勝敗はたゆってて当たり前です。論理的なゲームではありますが、極限状態の戦いでは体調・相性・運に左右されるからです。これから続く2人の長い戦いの序章という感じで見るべきでしょう。


それでも、色んな角度から検討し、今回はどちらが有利か?という予想をしてみたいと思います。

目次

1.状態
2.
経験値
3.
日程
4.
プレッシャー
5.
相性

結論

状態

渡辺三冠は昨年度勝ちまくってタイトルを一つ奪取、二つを防衛、名人挑戦も決めました。対局が増えた年度の後半は負けが増えましたが、タイトル戦はしっかり勝つなど、ここ一番の勝負では強さを見せました。今年度はまだ1局しか対局がありませんので、判断しにくいところはありますが、状態は悪くないでしょう。

藤井七段は昨年度も勝率8割を超えており、特に9月以降は9割近いぐらいの勝率です。今期も4戦4勝で絶好調と見て問題ないでしょう。

状態面では藤井七段が優位かなと思います。

経験値

経験の点はどう考えても渡辺三冠が優位でしょう。通算タイトル獲得23回、タイトル戦登場回数33回で大舞台にも慣れています。藤井七段は普段から注目されているといっても、さすがに初のタイトル戦は違った緊張もあるでしょう。2日制のタイトル戦でなかったことは少し良かったかも知れません。

日程

渡辺三冠は名人戦とのダブルタイトル戦となり、日程がかなり厳しいです。棋聖戦第1局の6/8以降に名人戦が3局(6/10-11、6/18-19、6/25-26)と棋聖戦の第2局(6/28)も組まれています。作戦家の渡辺三冠はスケジュールが厳しくなると勝率が下がる傾向があるので(どの棋士もそうですが。)この点は不利かも知れません。ただ、昨年度の1月以降ほどの過密スケジュールでは無さそうですし、例年に比べて移動も少ないのでそこまで心配する必要はないかも知れません。

藤井七段はタイトル戦は棋聖だけですが、他の棋戦も勝ち残っていて今月の対局数は多いです。王位戦や竜王戦なども挑戦の可能性を残しており、重要な対局が続きます。確か、藤井七段はまだ愛知県に住んでいたと思うので、移動まで考えると渡辺三冠と変わらないぐらいのスケジュールかも知れません。

日程の厳しさは両者とも同じぐらいと見ます。

プレッシャー

渡辺三冠は過去33回タイトル戦に出場していますが、そのうち8回年下の棋士と戦っていますが、全て勝利しています。これは渡辺三冠もかなり気にしていると思います。なぜなら30代後半になると、年下の棋士に負けたら二度と勝てなくなる可能性もあるからです。(もちろん、羽生九段は一度負けた渡辺三冠にその後勝っていますし、木村王位のように40代になって初タイトルを獲る棋士もいます。)もう少し年齢を重ねると若い新しい才能が出てくることが嬉しくなるのかも知れませんが、今は絶対に叩いておきたい相手でしょう。また、過去に戦ったどのタイトル戦よりも注目が集まると思いますので、それがプレッシャーになるのか、力になるのかは未知数です。

藤井七段は初めての挑戦者決定戦(昨年の王将リーグの広瀬八段戦)では珍しく勝ち筋を逃しましたが、棋聖戦の挑戦者決定戦(永瀬二冠戦)は力を出し切りました。プレッシャーで手が縮こまるという心配はなさそうです。

両者ともプレッシャーには強いタイプに見えるので心配はない気はしますが、渡辺三冠の方はもしかすると気負うかも知れません。
 

相性

過去の対戦は1局(藤井七段の勝ち)しかありませんので、相性はわかりませんが、渡辺三冠は序盤巧者の作戦家で藤井七段は終盤に強いイメージがあります。終盤は渡辺三冠は負けない曲線的な手を指すイメージで藤井七段は一直線に詰みを目指す印象です。

あくまで私のイメージですが、2人の読みはあまり噛み合わない気がします。そして、曲線的な指し回しをする相てを藤井七段はやや苦手にしている気がします。

一方で調子が悪い時の渡辺三冠は終盤で読み抜けが見られるので、藤井七段が一瞬で逆転するような将棋もあるかも知れません。

相性面は互角(というよりまだわからない)でしょうか。

結論

2日制のタイトルだったら渡辺三冠が現時点では優位と言い切りますが、今回は互角でしょう。
一応、渡辺三冠が若干優位という結論にしますが、2人の戦いの序章に過ぎないと思います。これからどんな名局が生まれるのか、将棋ファンとしてワクワクするだけです。

もう一点、おススメしたいのはAbemaTVの中継です。私は明日忙しいので棋譜中継しか見れませんが、2人の表情を見ながら観戦すると10倍面白くなります。最近はAIが最善手を見ながらのTV中継もありますが、それでもドキドキ感は変わりません。無料ですし、終盤は特に面白いのでぜひご覧ください。


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